2021年11月26日金曜日

Mackie Big Knob Passive


 MOTU 828MK3でパワードモニターの音量をコントロールするのが非常に面倒でした。というのもメインヴォリュームとヘッドフォン音量のツマミが隣接していて非常に小さい。メインヴォリュームを回すとヘッドフォン音量ツマミに触れてしまうので30度ずつくらいしか回せなく、想定外の大音量に咄嗟に音量を下げるとか微調整したりとかが困難でした。

そのうちパッシヴのボリュームコントローラーでも作ろうと2連ポットは用意していましたが、TRSジャックの用意はしていなかったのでずっと保留になっていました。そんな中、馴染みの楽器店にて中古がそこそこの価格で販売されていたのでMackie Big Knobを導入することにしました。部品代と作る手間を考えれば妥当かと。。。

ということで発注してから手元に届くまでの間にケーブル類を用意しておりました。もともと828MK3とV4S2を接続していたケーブルはキャノンコネクターなのに何故かアンバランス接続になってました(笑)。不思議です。てっきりバランス配線にしたつもりでした。
今回は手持ちにTRSプラグが4本見つかったので828MK3からはXLR→TRS、Big KnobからはTRS→XLRとしました。V4S2はTRSでも受けられるコンビネーションジャックですが、元のXLRコネクタを流用しました。

音色変化が気になるという方もいらっしゃるようですが、どうせ2連ポットとジャックを直結しただけだろうと高を括って開腹すると基板にハンダ付けされたポットとジャックの他にコンデンサーと思しき半導体もチラホラ垣間見えました。解析したくなるのをグッと堪えて見なかったことにして閉腹(笑)。

まあしかし使い勝手は断然良くなりました。

2021年11月22日月曜日

ノスドリルの用意

KIRA KND-8が6.5mmチャックなので今まで使っていた6.5mm以上のキリが使えなくなりました。エフェクター等に使用するフォンジャックは9.5mmの穴を開ける必要があるためどうしようかと、、、、。

ということで用意したのはノスドリルという物。不二越のNACHIで軸の部分は1/4インチ(約6.35mm)なのでKND-8にて使用することが出来ます。

とりあえず直近の使用予定はありませんが、いざという時の備えは安心(笑)。

 【2021.11.29追記】


NACHIの同じシリーズで7.0、8.0、9.0、10.0mmの4本を追加しました。

【2021.12.2追記】ケース改造
今まで使っていたドリルケースに入れると、全て下までストンと落ちてしまうようになってしまいました。てことで2段目にシャンクと同じ径の穴を開けた鉄板を装着することにしました。薄板なので難しいのですが勝負が速い溶接で点付け。夜の屋外ということでくっ付けばイイというレベルで、錆止めとしてあり合わせのラッカーで軽くペイントしておきました。まったくお見せできるレベルではないのですが、せっかくのケースを廃棄するのも勿体ないので一つのアイデアとしていかがでしょうか。


2021年11月13日土曜日

KIRA KND-8 導入

今まで右側の藤原産業の卓上ボール盤DP-510を使用していましたが、いまいち精度が出ないのでKIRA KND-8と入れ替えることにしました。少しだけ大きいのですが重量はメチャクチャ重いです(笑)。コラムの太さやテーブルやベッドの厚みも全然違うので、剛性と安定感は圧倒的に違います。KND-8は既に製造中止になり部品の保持期間も過ぎているので故障したらアウトですが、まず壊れるような使い方はしませんし電気系統も簡単なので最悪モーターを交換すれば済むでしょう。
前の持ち主の方と会ったのですが非常に紳士な方であり、その物腰から丁寧に使用されていたことが窺い知れました。
ちなみにDP-510はスピンドルが太く13mmのチャックが付いていましたが、KND-8は6.5mmまでという制約があります。しかしながらDP-510で10mmのキリで鉄材の穴開けをすると軽量が故に本体が暴れて正確な丸い穴が開かないことも度々でしたので、このクラスのボール盤だと6.5mmが妥当だと思います。ですので重量のあるKND-8ならば6.5mmでド安定だと思います。

レトロな感じのラベルが格好イイですね〜。
 
駆動系は入手時はこんな感じででしたが、、、
プーリーを磨き上げてVベルトも新品に交換しました。


コラムやテーブルなども赤さびが出た状態でしたが、、、
肉厚が凄くてとても重いコラムです(笑)。

ある程度磨き上げて綺麗になりました。赤さびを剥がすと嬉しいことに黒さびが出来ていたので、折角なのでこれ以上剥がすのは敢えて止めました。黒さびフェチですので(笑)。あとテーブルの上下動がやや渋かったのですがクランプに溜まったゴミを掃除して少しだけCRC 5-56を吹いたらスムーズになりました。

因みにこちらがDP-510のコラムで肉厚は僅か2mmしかありませんでした(苦笑)。

今回のレストレーション作業ではパーツクリーナーを多用しましたが油分は完全に除去できてしまうので、洗浄後にはしっかりとグリスアップなど必要な箇所にしっかりと注油を行う必要があります。それを怠るとスムーズな動きが損なわれたり摩耗したりと、かえって寿命を縮めてしまうことになる可能性が高いです。ここは要注意です!!

レストレーション的には塗装までしたかったのですが、本体の塗装の状態は良いので色合わせが大変そうだからまたの機会に(笑)。こういう素性の良いレトロな機材ってレストアのし甲斐があって楽しいですね。

【2021.11.14追記】

前日の作業でどうしてもローターが抜けなかったので諦めていたモーターの分解ですが、負荷側のみ蓋を外したらスポッと抜けました。ベアリングの装着部に少しだけCRCを吹いておいたのが功を奏したのでしょう。

あとはプラーでベアリングを抜き取り新しい物を装着するだけです。
プラーはマキタの3701をレストアしたときに用意した安物ですが、全く問題なく取り外すことが出来ました。

取り外したベアリングは6201LBと6202LBの2個。
交換後はシャリシャリした音が消えたので快適になりました。

【2021.11.30追記】
実際に用途が発生したので使用してみました。安価なボール盤と比較すると動作音が非常に静かで、不要な振動は全く感じませんでした。もう安定感が半端なくて、キリの先も微動だにしませんでした。前オーナーが無茶な使い方をしていなかったことが幸いしたのでしょう。しっかりとメンテナンスしながら大切にしたいと思いました。

【2021.12.15追記】
装着されていたチャックがかなり摩耗していてハンドルとの噛み合いが悪くなっていたので、新しいチャックをくれてやりました。

地球印のチャックでしたが今回はユキワ精工のマシングレードのチャックです。型番は6.5EL MGでテーパーはJT1です。